あれは、何色というのが正しいのだろう。
いつも夕方はRでソフトブレンド。
真っ直ぐ仕事というのが辛くて、つい一息ついてしまう。
雑誌を読んだり、マスターと話したり。
やれやれと仕事に行く。
Rは僕の店があるパーキングから多分30歩もないくらいの所だ。
ハスムカイともいう。
一歩づつ、やれやれ、やれやれと歩く。
それが、ルーティンだ。
仕入れの後はRなのだが、今日はまず、狸小路でラーメンを食べた。
人により賛否両論な店なのだろう。
僕はその店が出来た時から行っている。
今日は久々。
いつも同じものを頼む。
20年くらいそうしている。
この間何店舗に増えたのだろう?
ほぼ、麺を食べ終えた所で妙に器の色が気になり始めた。
青磁器色にしたかったのか、不思議な色。
それは、とても美しくなかった。
愛情を受けた事がない器の色。
美味しく食べたが、少し悲しかった。
ごちそうさまと出口に向かう。
自動ドアのガラス越しに写る自分と店内。
ありがとうございますと言いながら器を下げる従業員。
その顔はこちらを見ておらず。
その様が、写っていた。
外は寒い。
冬だから当たり前なのだが、ここ数日は特に冷えてる。
足早に転ばぬように歩いた。
いつも、歩む道。
Rに。
いつものソフトブレンド。
さっきの器と似た色のカップ。
いつものカップ。
それは、キラキラキラキラ輝いていた。
僕は、今日のそのコーヒーを普段よりちょっとだけ時間をかけて、飲んだ。
愛情
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